ぶうたれオヤジの日記

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スズメ天国(3)♪

(食パン)

 食パンを一日に3斤も4斤も大変じゃないか!?と思われる方もおられるかも知れないが、食パン1斤は百円ショップで105円、大阪名物「玉出スーパー」のチェーンなら98円、神戸方面から進出して来た「業務スーパー」というチェーンなら、なんと「68円」なのである。これを知らない人は「日付を確認せなあかんで!」などと警戒感を露わにするが、68円が毎日の定価なのである。玉出スーパーなら大阪にはどこにでもあるが、業務スーパーはあちこちパラパラにしかない。私が知っているのは、京橋、赤川、松屋町、今川と南津守だけである。私はここで自分用にカフェオーレ紙パック1L88円かオレンジジュース1L97円のいずれかを買う。お茶を買いたいのだが、なぜか店内にはない。ドラ焼ばら売り一個39円を幾つか買うこともある。皮の部分は雀ちゃんたちに投げ、餡子のところは自分で食べる。甘過ぎる。あちゃ。実はこれはカステラの代用なのである。カステラは1袋198円(業務)とか298円(玉出)とかで売っているが、これが値段の割においしくないのである。玉出では百円菓子の「野菜カステラ」とか2個入りの百円おにぎりとかも買う。しかしおにぎりの欠片=ごはん粒は雀たちの人気は今一つで、彼らが躊躇っているうちに鳩たちが懸命につついてみんな食べてしまう。汗。

(交尾)

 私の餌場が、ときとして雀たちばかりが群れ集って寛げる場となることがある。ある者はまるで犬のように右足1本で立って、左足で背中を掻いたりする。鳩の真似をして(?)羽根を拡げて地面にへたり込んだりする者もいる。ほんの1,2秒のことだが、交尾の姿勢をとったりする。

(口移し)

 川べりでも公園内でも親鳥から子供鳥への「口移し」行動はしばしば見られた。まだ巣立ちしたばかりの幼い雀が母親(父親?)に連れられて私のポイントまでやって来て、両方の羽根をブルブル、バタバタ震わせて、親に餌を取ってくれるよう必死にせがむのである。巣立ちしたとはいえ、自分で地面から直接餌をついばむ能力はまだ備わっていないのである。それで巣の中にいたときの「おねだり」行動を餌場に来ても繰り返すわけである。大抵の場合親鳥は子供の求めに応じて、何度も何度も口移しの餌やりを繰り返すが、子供がバタバタ・ブルブルおねだりしても、誰も彼に餌を与えないケースもある。「いい加減で独り立ちしなさい!」ということだろうか。でも子供の雀が競争に打ち勝って餌を我が物とするのは並大抵のことではない。子雀のすぐ目の前にパンを投げてやっても他の雀や鳩に簡単に奪われてしまうのである。

(手渡し)

 公園のポイントでは、私は自分の腰掛ける椅子の眼前に自転車を置いて、サドルを応急の餌台としてその上に餌を二つ並べることにした。これを覚えた雀は多い時は次々にサドルにやって来ては餌を持って行くようになった。私の給餌が間に合わないときは順番待ちである。ハンドルにまず留まり、次に後部の荷台に位置を変え、次にようやくサドルに乗って餌をゲットする。荷台で待っている雀に、私は手の平の中央に餌を乗せて餌を勧めるようになった。驚いて逃げてしまう雀もいるが、私の掌に瞬間飛び乗ってパン玉をついばむ雀もいた。体は預けずに、嘴だけで餌をついばむ雀もいた。「手乗り雀」は最近はない。私が餌撒きに忙しいため、荷台には「クリップボード」を載せ、そこを新たな広い餌台として設定したからである。
 「手渡し」と言っても、雀は目が悪いのか、餌ではなく私の中指第一関節の指紋のあたりに咬み付く雀もいた。彼らは一般に動体視力は鳩より優れているが、一旦静止した餌を見つけ出す能力は鳩に及ばないようである。