ぶうたれオヤジの日記

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スズメ天国(16)♪


(カラス天国ってか!?)

 今後どうなるかわからないが、私は今日餌蒔きの方針の大転換に踏み切った。なんとカラスまでをも「餌取りゲーム」の仲間に混ぜてやることに決めたのだ。あっちゃ。
 ハトを許し、ムクドリも許し、今度はカラスもである。
「世界は一家。生き物は皆兄弟♪」的精神である。ぁそ。

 カラスについて私にはもう一つ気になることがあった。それはカラスは頭が良く記憶力も良くて、「自分を苛めた人間には必ず?仕返しをする」ということである。私はこれまで毎日彼らを苛め、近寄れば追い払って来た。その意趣返しにハトやスズメが食べられたのではなんにもならない。

 カラスは好奇心が強く、ハトやスズメのしていることは自分もしてみたいのである。それで最近或るカラスは私の即席の「水場」にも来て数瞬水を飲んで行くようになった。
 
 私がまだ寝屋川べりだけで細々と給餌をしていた頃、一羽のカラスがやって来て、私が既に投げ込んでいたパン玉の前(←そこは私の位置からは一番遠い対角線上の場所だった)で、繁々とそれを見つめていた。当然ハトやスズメはカラスを恐れて逃げ去っていた。

「奴らはなぜこんなものに熱狂するんだろう!?」とでも言いたげに彼(彼女?)は小首を傾げて見続けた後、結局パンを食べる素振りも見せずその場を立ち去ったのである。それがカラスと私の最初の接触だった。次に石段までカラスが来たのは数日後だったと思うが、それからはカラスはスズメやハトを追い払った後、餌を横取りして行くのを常にしていた。(川沿いのフェンスまではカラスはよく来ていた。)

 たまに餌を横取りする程度なら私も(不愉快ながら)構わなかったのだが、もう何年も餌やりをやっているパチプロの?おっさんが言うことには、
「カラスは餌を取る振りをして鳩や雀を襲う」とのことなので、私は以後近づくカラスは能う限り追い払うことに決めたのであった。カラスはカラスで、私に嫌われていることは百も承知の上で、餌場を遠巻きにして待機し、隙あらば餌の横取りを狙い続けたわけである。

 最近はお見掛けしないが、桃園のベンチでスズメへの(?)餌やりを何年も続けていらっしゃる白髪・白髭の方がいる。ベンチは3人掛けだが、うち一つには水場を用意して、そこはスズメたちの遊び場になっている。私もO氏も今は水場用のトレイを用意するようになっているが、それはこの方の影響である。(但し私のトレイにはハトの来客の方が断然多く、スズメさんたちはハトがいないときにしか来られない。泣く。)
 それでご老人のベンチに鈴なりでやって来るスズメたちにあっては「手移しはあったりまい♪」で、ベンチの背凭れには水遊び出来ないスズメが大勢待機している。老人の足下にはハトたちが徘徊し、それを遠巻きにして、カラスたちが一列に並んで見守っているという、さながら「小さな桃源郷」のような世界を彼は見事に演出しているのであった。
 私は声をかけることは遠慮して遠くから写真を一枚撮らせてもらっただけだが、今度お会いすることがあったら是非いろいろお話を伺いたいものだと思っている。

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(今日の結果と反省)

 私は今日は食パンの代わりに「野菜カステラ」(玉出スーパーで1袋百円)を持って行った。それを最初は一個ずつ来訪するカラスに投げ与えたのである。途中から「1個では大き過ぎるかな?]と思い直して、半分とか1/3とかに千切って投げた。カラスは総勢で6〜7羽くらいは来たろうか、誰一羽として長居することなく、何度も執拗に餌を求めることなどせず、適宜引き上げて行った。私の遠い正面の樹幹で待機する子ガラスに口移しをする親ガラスもいたのでカメラを向けたが逃げ去ってしまった。カラスに限らず、彼らは総じてカメラを嫌がる。逃げ出さないまでも「是非撮ってくれ♪」と身を乗り出すような鳥はまずいない。彼らにはレンズが大きな「眼」のように見えるのだそうだ。

 私のこの「豹変ぶり」にはカラスの側にも当然戸惑いがあって、私が投げるカステラに驚いて飛び退いてしまうカラスも最初はいたが、彼らは最早ハトやスズメへの餌遣りを妨害することもなく(逆に私がカラスに投げたやや小さめのカステラをスズメが横取りしてしまうことも一度あった。w)「カラスも混ぜてやる♪」という私の試みは、少なくとも今日一日だけは無事に済んだのだと思う。明日以降のことは自分でもどうなるかわからない。

cf.ウィキペディア・鳩

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