ぶうたれオヤジの日記

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狙いは中国の巨大マーケット?

新品スマホ:大量盗難が続出 起訴の男「中国はドル箱」

毎日新聞 2014年06月02日 15時00分(最終更新 06月02日 20時25分)

 ◇40歳男「半年で1億6000万円稼いだ」

 携帯電話ショップで新品スマートフォンが大量に盗まれる事件が相次いでいる。盗難対策が講じられた日本 では使えないが、中国に運び出せば高値で売れるという。「半年で1億6000万円稼いだ。中国はドル箱だ」。スマホ窃盗事件で大阪地検に起訴された男 (40)が記者に実態を明かした。

 男は昨年秋、仲間2人と兵庫県尼崎市の携帯ショップで「iPhone(アイフォーン)5」などを盗んだとして大阪府警に逮捕、起訴された。余罪捜査のため今も府警本部に勾留中で、弁護人を通じて文書で取材に答えた。

 男によると、昨年3月ごろから、関西のNTTドコモ、ソフトバンクなど80カ所を超えるショップに侵入し、アイフォーン5などの新品スマホを盗んだ。

 「中国では盗んだスマホが高値で売れると聞いて盗みを始めた。特に人気が高い『アイフォーン』を狙った」

 窃盗の手口は、バールで店の窓ガラスを割り、数十台のスマホを素早く持ち出す荒っぽいものだった。「盗みの時は(防犯カメラに映るのを避けるため)2枚のタオルで顔を覆い、月光仮面のような姿に変装した」

 逮捕されるまでの半年間に盗んだスマホは4000台以上。中国に売買ルートを持つという中古携帯電話ショップに売りさばいた。仲間の一人が偽造した健康保険証を身分証にして持ち込んでいたという。

 アイフォーン5(記憶容量64ギガ)が1台4万8000円で売れた。大手家電量販店の中古品の買い取り相場の約1・5倍だった。

 男は記者に転売先の一つの店名を教えてくれた。大阪・日本橋の電器街の中古携帯ショップ。男は中国人の男性経営者から「航空便で中国に送り、従業員が受け取って北京や上海で売る」と聞いたという。

 経営者は取材に「どこに転売するかは企業秘密だ。ただ、男のことも事件のことも中国のことも知らない」と話した。

 男はスマホで稼いだ約1億6000万円を仲間と山分けしたという。「有名ブランドの服や腕時計を身につけ、高級ホテルを泊まり歩いた。ギャンブルや旅行にも使い、ぜいたくざんまいだった」と振り返る。今は事件を反省しているという。

 スマホ盗は2011年ごろから全国で多発する。アイフォーン5の発売日の12年9月21日には大阪や京 都で営業開始前の10店が狙われ、計226台が盗まれた。東海地方でも昨年12月から2000台以上が盗まれ、愛知県警は5月15日、日本人とブラジル人 の男2人を逮捕した。今年に入っても各地で相次いでおり、警察には転売先の解明も課題だ。府警捜査員は「中国に渡ったとみているが、盗品の所在が確認でき ないと転売ルートの摘発は難しい」としている。

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