アメリカだけの特権か?
ポルトガル銀めぐる信用不安で欧米株下落、債券市場にも波及
[リスボン 10日 ロイター] - 10日のポルトガル株式市場で、国内最大銀行のバンコ・エスピリト・サント(BES)(BES.LS: 株価, 企業情報, レポート)の株価が、財務状況めぐる懸念から急落した。これを受け、欧米株式市場も下落。南欧諸国の国債利回りは上昇し、混乱は他の市場に波及した。
BES株は一時19%下落。その後、取引が停止された。
これより前に、BESに25%出資するエスピリト・サント・フィナンシャル・グループ(ESFG)(ESF.LS: 株価, 企業情報, レポート)は、株式と社債の取引停止を決定した。 同社の筆頭株主であるエスピリト・サント・インターナショナル(ESI)における重大な困難があることが理由としている。
当局は、BESの空売りを11日は禁止すると発表した。
ESFGは、ESIに対するエクスポージャーの影響がどの程度かを見極める間、取引停止を続けると発表した。
ポルトガル10年債利回りは急上昇し、4%を突破した。ただ、金融危機時につけた17%は大幅に下回っている。
欧州株式市場では、投資家心理が悪化し、株価が下落。株安は米国市場にも波及した。
ポルトガル中央銀行は10日、同国最大の上場銀行、BESの支払い能力に問題はなく、グループ企業から波及的な影響を受けることはないとの見方を示した。 続く...
投資家は、BESとESFGが、ESIが抱える問題にどの程度影響を受ける可能性があるかを警戒している。ルクセンブルクに本拠を置くESIでは5月に、会計監査で重大な不正行為とされる問題が発覚した。
BESは、この不正が同行の評判に影響するリスクがあると指摘。ESIが発行した債券をBESが売却したことや、ESIが一部の債権者への支払いを期限までにできない恐れがあることなどを理由に挙げた。
BESは、エスピリト・サント・グループの複数の持ち株会社に対して9億8000万ユーロのエクスポージャーがあるとしている。また、ESFGはESIの債務向けに7億ユーロの引当金を計上した。
ESFGは最近、ESIとエスピリト・サント・グループの別の持ち株会社リオフォルテに対するエクスポージャーが、先月末の時点で23億5000万ユーロと、2013年末時点の13億7000万ユーロから拡大したと発表した。
*内容を追加しました。
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以上ロイター通信からの引用終わり。
株価は「心理」で動く。思惑に思惑が絡む。株屋の勧めに乗って大損した投資家らは証券会社を恨むが、そんなあなた、誰も誰もが儲かるなんてことは戦争やって勝った場合に限って一時的に起きる現象なのだ。第二次世界大戦が終わった後も世界各地で「戦争」「紛争」を繰返しているのはアメリカだけだ。他の国々はやってもせいぜい単発的・局所的ににしか出来ない。
今やアメリカだけが自国の青年の血を恒常的に金に置換出来る国だと言っていいのだ。